子宮筋腫の本を読んでみました(第1回)
まえがき
健康関連の本を読むことが好きです。
今回は、子宮筋腫。
私も子宮筋腫がみつかっていて、婦人科のお医者さんから「経過観察していきましょうね。閉経まで上手く付き合ってね。」と、言われています。
ふと、これから閉経までに、どういったことに気を付けていけば良いのだろうか???
あらためて、子宮筋腫のことを知りたくなり、本を読んでみました。
=目次=
子宮筋腫は、経過観察でいいの?
答えとしては、
1.日常生活に支障はありませんか?
↓ もしなければ
2.6か月~1年ごとに受診をして、医師に状態を診てもらいましょう。
「支障」については、また後で詳しく見るとして、
特に困っていることが無ければ、定期的に子宮筋腫の具合を確認してもらうのが基本であるようです。
もちろん、1年以内の妊娠希望であったり、
症状が重くて生活に支障が出ていたり、などでは対応は変わってきますね。
また、人それぞれで、症状は違い、子宮筋腫がどんどん大きくなる方もいれば、
子宮筋腫が小さくなること珍しくないそうです。
年齢によっても対応が変わっていくようです。
今回は、私(40代、比較的症状が軽めで、妊娠希望は無い人)から見て、覚えておきたい子宮筋腫の情報をブログにまとめていきたいと思います。
あわせて、20代、30代の方にも、参考になれば幸いです。
子宮筋腫とは?
まず、子宮のつくりについて、ザックリと
●子宮は、3層構造
- 漿膜…子宮の外側を覆っている膜(腹膜)
- 子宮筋層…厚さ1~2cmの平滑筋(筋肉)
- 子宮内膜…子宮の空洞に面している内側の膜。生理の時に剥がれ落ちるところ
子宮の大きさは、だいたい長さが7~9cm、重さが40~50g。
子宮の前側(下と言う方がいいのかも)に、膀胱や尿道がある。
子宮の後ろ側に、直腸がある。
といったイメージです。
(。。。膀胱と直腸に挟まれているんですね)
子宮筋腫には、大きく3つのタイプがある
- 筋層内筋腫
- 粘膜下筋腫
- 漿膜下筋腫
筋層内筋腫とは
・子宮筋層(筋肉の部分)にできる
・最も多く見られる子宮筋腫のタイプ。全体の60%くらい
・筋腫が小さい内は、症状が無いことも多い
・筋腫が大きくなると、過多月経、月経期間が長くなる、貧血になる
など
粘膜下筋腫とは
・子宮内膜のすぐ下にできる
・発生頻度は10%くらい
・筋腫が小さい内から、月経痛や、過多月経があらわれやすい
・「有茎粘膜下筋腫」…筋腫と内膜が、茎状のもので繋がれている。
*「有茎粘膜下筋腫」であると、筋腫を子宮の外に出そうと体が自然に働いてしまい、月経のたびに、陣痛のような強い痛みを起こすことがある。
・子宮の内側にむかってコブが飛び出している。そのため、子宮内膜の面積が広がって月経量が多くなりやすい。⇒重たい貧血につながる
・受精卵の着床を妨げる原因になる場合がある
漿膜下筋腫とは
・子宮の外側を覆う漿膜の下にできるタイプ
・子宮筋腫の約30%がこちら
・かなり大きくなることも
・大きくなるまで、気が付かないことも多い
・直腸を圧迫して、便秘の原因になることもある
・(稀ではあるが)有茎漿膜下筋腫ができていて、茎の部分が捻じれて、強い痛みを起こすことがある
(。。。私の場合、医師から「○○筋腫ですよ。」とは、言われていません。詳しい検査をすると分かるものなのかな?)
子宮筋腫がみつかる年齢
婦人科を受診する女性に子宮筋腫が見つかる割合を年齢別で…
- 20代…数%(増加傾向)
- 30代前半…約10%
- 30代後半…20~30%
- 40代以上…40~50%
(。。。思っていたより、多いような。症状がなくて気が付かない人もいるそうです。)
子宮筋腫の原因は?
- 原因は、はっきりわかっていない
- ただし、女性ホルモンが関係しているらしい
- 筋腫が見つかっても、その後大きくなるか、増えるか、予測が難しい
妊娠中や、排卵後に、子宮筋腫は大きくなる傾向があるようです。
そして、更年期以降、さらに閉経後は、少しずつ小さくなることが多い。
これらのことから、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が関わっていそうである。と、いう所までは分かっているようです。
ですが、エストロゲンなどの女性ホルモンが分泌されている年齢でも、
必ずしも子宮筋腫が大きくなり続けたり、
数が増え続けたりという訳でも無さそうです。
なので、子宮筋腫をお医者さんが見つけた時点で、
この筋腫が、この後大きくなるのか?数が増えるのか?といったことは、予測がつかないそうです。
*卵胞ホルモン=エストロゲン
*黄体ホルモン=プロゲステロン
子宮筋腫は、何個くらいできるものなの?
たった1個だけという場合もある。
多い人は、100個以上の子宮筋腫がいくら状に連なっていることもある。
2~3個あるというのは、わりとよくあるケースのようです。
子宮筋腫の大きさは?
- 2~3cmくらいは普通っぽい
- 4~5cm以上になると、「変性」を起こすことがある
- 大きなものだと、20~30cm
本を読んできて、子宮筋腫の平均的な大きさについては、触れられていなかったと思います。
ただ、全体的な印象として、3cmくらいまでは、まだ小さめの筋腫として考えられるのかなと感じました。
それから、
検査で筋腫の直径を正確に測ることは難しいそうです。
同じ医師に測ってもらっても、1~2cmの誤差がでてくるそうです。
1~2cmの差であれば、あまり気にしないのが良さそうですね。
そして、
5cm以上の筋腫になってくると、「変性」という現象が起きて、筋腫が小さくなることも珍しくないようです。
漿膜下筋腫の場合、子宮の外側に向かって成長するので、かなり大きくなることもあり、20~30cmほどになることもあるようです。
*「変性」
…4~5cm以上の筋腫で起こる。
変性が起こる原因は、大きくなったことで筋腫の中央の核まで栄養が届かなくなり、筋腫の細胞が死滅してしまうため。特に、妊娠中や更年期に起こりやすい。
子宮筋腫は予防できるのだろうか?
子宮筋腫、予防できたらいいのに。と、気になっていました。
良性の腫瘍であることは、分かってはいますが、無いことに越したことはありません。
さて、予防できるのか?
本からの答えは、
⇒子宮筋腫は、(ほぼ)予防できません。
子宮筋腫ができてしまう原因が、
女性ホルモンが関係していそう。。。
でも、どのように影響するのか、はっきり分からない。。。
と、なっています。
ですので、子宮筋腫の予防はかなり難しいようです。
漢方や、サプリメントで、子宮筋腫の発生を明らかに抑えたという報告も無いと書かれていました。
運動をよくする人、しない人の差も、今の所は分かっていないようです。
ただし、「こんな人は、子宮筋腫になりやすい」という報告がいくつかあると。
それは…
- 早く生理が始まった人
- 肥満の人(特に牛肉などの動物性脂肪を好む人)
- 出産したことが無い人
- アルコール(特にビール)を好む人
など
わずかかと思いますが、
予防として出来ることは、飲みすぎ、食べ過ぎに気を付けて、適正体重を保つこと。
また、運動との関連は分かっていませんが、子宮筋腫に関わらず、体を適度に動かすのも適正体重を保つために大事なのだろうと思います。
あとがき(本日のまとめ)
今回は、子宮筋腫そのものについて、ザックリとまとめてみました。
本では、より細かく説明がされていますので、気になる方は一度読まれることをオススメいたします。
また、次回以降に、経過観察中に気を付けておきたいこと、
生活に支障がでるとは、具体的にどういったこと症状があるのかなどを、まとめていきたいと思います。
最後に参考にした本は、↓こちら↓ です。
お読みいただきありがとうございました。