子宮筋腫の本を読んでみました(第2回)
まえがき
子宮筋腫のことが気になり、本を読んで勉強中です。
前回にひきつづき、学んだことをブログに残していこうと思います。
今回は、子宮筋腫が原因で起こる「支障」について。
(こちらのブログは、症状が比較的軽めで、医師より6か月~1年の定期検査でいいよ」と、言われている方に向いている記事だと思います。)
「支障」とは、子宮筋腫が原因で起こる様々な症状のことです。
どのような「支障」が起こるのかを、
あらかじめ知っておくことで、診察を受ける時に、先生への相談がスムーズになるように思います。
「支障」…子宮筋腫が原因で起きる様々な症状
様々な症状があるようですが、
子宮筋腫があっても、自覚症状が無い方が60~70%いると言われています。
ですので、これからあげる症状がなくても、子宮筋腫が無いということではありませんので、その点ご注意ください。
過多月経
まず、過多月経。私も、最初の受診のきっかけはこちらでした。
過多月経とは、具体的に以下のような症状。
- 月経期間は普通でも、出血量が多い
- 月経が10日以上つづく
- レバーのような大きい血のかたまりが沢山出る
など
子宮筋腫があることで、整理の時に血液として流れ出る子宮内膜の面積が大きくなることで、過多月経になってしまうそう。
過多月経が続くことで、鉄欠乏性貧血の原因になります。
不正出血
粘膜下筋腫のために、その表面から持続的に出血し、月経の時以外の出血が起こる。
子の場合も、鉄欠乏性貧血に注意が必要です。
おりもの
粘膜下筋腫があると、その表面を覆っている子宮内膜にただれがおきることがあり、水っぽいおりものが増えることがある。
下腹部痛や腰痛
下腹部痛が主にみられる。
生理の時だけ痛む人もいれば、生理以外の時のも痛む人がいる。
月経困難症
主に、先ほどの下腹部痛と腰痛。
それ以外に、発熱、頭痛、吐き気など。
性交痛
子宮が動かされることで、痛みが起こることがある
頻尿、尿失禁、尿閉
膀胱や、尿道は、子宮の近くに位置しているので、
子宮筋腫が大きくなることで、膀胱や、尿道が圧迫されたり、引っ張られることがある。
そのため、以下のような症状が出てくる場合がある。
- 尿の回数が増える
- 尿が漏れる
- 尿が出にくくなる
など
便秘
便の通り道である「直腸」も、子宮の近くに位置しています。
ですので、子宮筋腫が大きくなることで、直腸が圧迫されて、便の通り道が邪魔されてしまい、便秘が起こることがあります。
下腹部のしこり
子宮筋腫がかなり大きくなると、あおむけに寝た時に、下腹部にしこりを感じられるようになることも。
触って分かるほどの、子宮筋腫は、赤ちゃんの頭くらいの大きさになっていると考えられるようです。
不妊
子宮筋腫が、受精卵の着床を妨げる原因になることも。
*ここでは、妊娠と子宮筋腫については詳しく取り上げませんが、少しだけ。
経過観察できる子宮筋腫であれば、将来の妊娠のために、子宮筋腫を急いで取り除く手術をする必要はないそうです。
理由として、
などです。
妊娠をしたいと、具体的に考えた時から、6か月から1年ほど前に「子宮筋腫核出術」という手術を行うこともありますが、その場合も、主治医の先生とじっくりと相談が必要なようです。
診察を受けに行く前に
過多月経、
不正出血、
おりもの、
下腹部痛や腰痛
性交痛、
頻尿・尿失禁・尿閉、
便秘、
下腹部のしこり、など
以上のことが、子宮筋腫があった場合に起こりうる症状であることが分かりました。
日頃の生活を振り返って、このような症状がでているかどうかを、受診の前にあらかじめ確認しておくと良さそうですね。
あとがき(本日のまとめ)
今回も、主婦の友社より出版されている本「よくわかる最新医学・子宮筋腫」を参考にしました。
こちらの本では、
初めて婦人科を受診する方にも、参考になる、診察の具体的な流れや、
問診で聞かれること、
検査で使われる器具の説明、
病院を選ぶ時に気を付けたいポイント、
などなど、
とても盛り沢山で、かつ、読みやすく情報がまとめられていました。
子宮筋腫は、良性の腫瘍ということで、出版されている本も少ない所、大変参考になりました。
次回のブログでは、
個人的な視点で感じたこと、覚えておきたいことを(症状が今よりも重くなった時のために)残していきたいと思います。
子宮筋腫の本を読んでみました(第1回)
まえがき
健康関連の本を読むことが好きです。
今回は、子宮筋腫。
私も子宮筋腫がみつかっていて、婦人科のお医者さんから「経過観察していきましょうね。閉経まで上手く付き合ってね。」と、言われています。
ふと、これから閉経までに、どういったことに気を付けていけば良いのだろうか???
あらためて、子宮筋腫のことを知りたくなり、本を読んでみました。
=目次=
子宮筋腫は、経過観察でいいの?
答えとしては、
1.日常生活に支障はありませんか?
↓ もしなければ
2.6か月~1年ごとに受診をして、医師に状態を診てもらいましょう。
「支障」については、また後で詳しく見るとして、
特に困っていることが無ければ、定期的に子宮筋腫の具合を確認してもらうのが基本であるようです。
もちろん、1年以内の妊娠希望であったり、
症状が重くて生活に支障が出ていたり、などでは対応は変わってきますね。
また、人それぞれで、症状は違い、子宮筋腫がどんどん大きくなる方もいれば、
子宮筋腫が小さくなること珍しくないそうです。
年齢によっても対応が変わっていくようです。
今回は、私(40代、比較的症状が軽めで、妊娠希望は無い人)から見て、覚えておきたい子宮筋腫の情報をブログにまとめていきたいと思います。
あわせて、20代、30代の方にも、参考になれば幸いです。
子宮筋腫とは?
まず、子宮のつくりについて、ザックリと
●子宮は、3層構造
- 漿膜…子宮の外側を覆っている膜(腹膜)
- 子宮筋層…厚さ1~2cmの平滑筋(筋肉)
- 子宮内膜…子宮の空洞に面している内側の膜。生理の時に剥がれ落ちるところ
子宮の大きさは、だいたい長さが7~9cm、重さが40~50g。
子宮の前側(下と言う方がいいのかも)に、膀胱や尿道がある。
子宮の後ろ側に、直腸がある。
といったイメージです。
(。。。膀胱と直腸に挟まれているんですね)
子宮筋腫には、大きく3つのタイプがある
- 筋層内筋腫
- 粘膜下筋腫
- 漿膜下筋腫
筋層内筋腫とは
・子宮筋層(筋肉の部分)にできる
・最も多く見られる子宮筋腫のタイプ。全体の60%くらい
・筋腫が小さい内は、症状が無いことも多い
・筋腫が大きくなると、過多月経、月経期間が長くなる、貧血になる
など
粘膜下筋腫とは
・子宮内膜のすぐ下にできる
・発生頻度は10%くらい
・筋腫が小さい内から、月経痛や、過多月経があらわれやすい
・「有茎粘膜下筋腫」…筋腫と内膜が、茎状のもので繋がれている。
*「有茎粘膜下筋腫」であると、筋腫を子宮の外に出そうと体が自然に働いてしまい、月経のたびに、陣痛のような強い痛みを起こすことがある。
・子宮の内側にむかってコブが飛び出している。そのため、子宮内膜の面積が広がって月経量が多くなりやすい。⇒重たい貧血につながる
・受精卵の着床を妨げる原因になる場合がある
漿膜下筋腫とは
・子宮の外側を覆う漿膜の下にできるタイプ
・子宮筋腫の約30%がこちら
・かなり大きくなることも
・大きくなるまで、気が付かないことも多い
・直腸を圧迫して、便秘の原因になることもある
・(稀ではあるが)有茎漿膜下筋腫ができていて、茎の部分が捻じれて、強い痛みを起こすことがある
(。。。私の場合、医師から「○○筋腫ですよ。」とは、言われていません。詳しい検査をすると分かるものなのかな?)
子宮筋腫がみつかる年齢
婦人科を受診する女性に子宮筋腫が見つかる割合を年齢別で…
- 20代…数%(増加傾向)
- 30代前半…約10%
- 30代後半…20~30%
- 40代以上…40~50%
(。。。思っていたより、多いような。症状がなくて気が付かない人もいるそうです。)
子宮筋腫の原因は?
- 原因は、はっきりわかっていない
- ただし、女性ホルモンが関係しているらしい
- 筋腫が見つかっても、その後大きくなるか、増えるか、予測が難しい
妊娠中や、排卵後に、子宮筋腫は大きくなる傾向があるようです。
そして、更年期以降、さらに閉経後は、少しずつ小さくなることが多い。
これらのことから、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が関わっていそうである。と、いう所までは分かっているようです。
ですが、エストロゲンなどの女性ホルモンが分泌されている年齢でも、
必ずしも子宮筋腫が大きくなり続けたり、
数が増え続けたりという訳でも無さそうです。
なので、子宮筋腫をお医者さんが見つけた時点で、
この筋腫が、この後大きくなるのか?数が増えるのか?といったことは、予測がつかないそうです。
*卵胞ホルモン=エストロゲン
*黄体ホルモン=プロゲステロン
子宮筋腫は、何個くらいできるものなの?
たった1個だけという場合もある。
多い人は、100個以上の子宮筋腫がいくら状に連なっていることもある。
2~3個あるというのは、わりとよくあるケースのようです。
子宮筋腫の大きさは?
- 2~3cmくらいは普通っぽい
- 4~5cm以上になると、「変性」を起こすことがある
- 大きなものだと、20~30cm
本を読んできて、子宮筋腫の平均的な大きさについては、触れられていなかったと思います。
ただ、全体的な印象として、3cmくらいまでは、まだ小さめの筋腫として考えられるのかなと感じました。
それから、
検査で筋腫の直径を正確に測ることは難しいそうです。
同じ医師に測ってもらっても、1~2cmの誤差がでてくるそうです。
1~2cmの差であれば、あまり気にしないのが良さそうですね。
そして、
5cm以上の筋腫になってくると、「変性」という現象が起きて、筋腫が小さくなることも珍しくないようです。
漿膜下筋腫の場合、子宮の外側に向かって成長するので、かなり大きくなることもあり、20~30cmほどになることもあるようです。
*「変性」
…4~5cm以上の筋腫で起こる。
変性が起こる原因は、大きくなったことで筋腫の中央の核まで栄養が届かなくなり、筋腫の細胞が死滅してしまうため。特に、妊娠中や更年期に起こりやすい。
子宮筋腫は予防できるのだろうか?
子宮筋腫、予防できたらいいのに。と、気になっていました。
良性の腫瘍であることは、分かってはいますが、無いことに越したことはありません。
さて、予防できるのか?
本からの答えは、
⇒子宮筋腫は、(ほぼ)予防できません。
子宮筋腫ができてしまう原因が、
女性ホルモンが関係していそう。。。
でも、どのように影響するのか、はっきり分からない。。。
と、なっています。
ですので、子宮筋腫の予防はかなり難しいようです。
漢方や、サプリメントで、子宮筋腫の発生を明らかに抑えたという報告も無いと書かれていました。
運動をよくする人、しない人の差も、今の所は分かっていないようです。
ただし、「こんな人は、子宮筋腫になりやすい」という報告がいくつかあると。
それは…
- 早く生理が始まった人
- 肥満の人(特に牛肉などの動物性脂肪を好む人)
- 出産したことが無い人
- アルコール(特にビール)を好む人
など
わずかかと思いますが、
予防として出来ることは、飲みすぎ、食べ過ぎに気を付けて、適正体重を保つこと。
また、運動との関連は分かっていませんが、子宮筋腫に関わらず、体を適度に動かすのも適正体重を保つために大事なのだろうと思います。
あとがき(本日のまとめ)
今回は、子宮筋腫そのものについて、ザックリとまとめてみました。
本では、より細かく説明がされていますので、気になる方は一度読まれることをオススメいたします。
また、次回以降に、経過観察中に気を付けておきたいこと、
生活に支障がでるとは、具体的にどういったこと症状があるのかなどを、まとめていきたいと思います。
最後に参考にした本は、↓こちら↓ です。
お読みいただきありがとうございました。
ラ・ヴァチュール
行きたい所の下調べ帖です。
ラ・ヴァチュール
タルトタタンで有名なお店。
知りませんでしたが、すごく有名なんですね。
細見美術館からも近い。是非行ってみたい。
・定休日:月曜日(他不定休あり)
・OPEN 11:00~LO17:30
タルトタタンの他に、クルミのタルト、オペラ(チョコレートのケーキ)もある。
タルトタタンは、他の喫茶店でなかなかお目にかかれないように思います。
私自身も、食べた記憶があるようなないような。。。
林檎の甘酸っぱさと、キャラメルの味を想像しただけで、お腹が鳴ります。
行けたら、早い時間の方がいいのだろうか???
とりあえずは、行ってみよう(いつになるか分からないけど)
行ってみて売り切れていたら、クルミのタルト、オペラも美味しそうです。
そして、お店を見るだけでも、異国での時間を過ごしているかのような。
そんな気分を味わえそうです。
細見美術館
行ってみたいところの下調べ帖です。
*記載内容は、2021年7月1日時点のものです。
10:00~入館16:30まで
月曜休館(祝日の場合は、翌日休館)
・日本の伝統文化の継承をコンセプトとする美術館。
・日本美術コレクターの細見家三代のコレクションを所蔵している。
(私は、この中で仏教美術や茶の湯のコレクションに興味があります。)
・建物は、大江匡さん(おおえただすさん、株式会社プランテック)の設計。
・最上階には、故・中村外二さん(なかむらそとじさん、富山県小矢部市出身)による数寄屋建築の茶室がある。
現在はコロナ感染症の影響で休止中ですが、状況によっては事前予約で茶の湯の体験が出来るようです。
・CAFE CUBE(10:30~LO16:30)
(パスタランチが美味しそうです)
地下から地上にかけて吹き抜けになっており、とても気持ちが良さそう。
・ARTCUBE SHOP(10:00~17:00)
【場所】
・東山駅(2番出口)より北へ徒歩10分
・市バス31,32,201,202,203,206系統で
「東山二条・岡崎公園口」
・市バス32,46系統で